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隣家のボイラーの廃熱処理について

相談内容 隣家のボイラーの廃熱処理について

兵庫・60代男性
昨年、隣家のボイラーの調子が悪くなったようで、
以前より大きなボイラーが、今年の1月に交換されて、設置されています。
そして、このボイラーからの熱・音が原因でトラブルとなっています。

隣家とは元々同一の土地を分筆して、不動産屋が家を2件建てた形になっており、
築13年ほどになります。新築当初から、両家とも住んで、13年間、
つきあってまいりました。

隣家とは距離が1mも離れておらず、境界のブロック塀も
高さ20cmのものが並んでいる程度です(このブロック塀は、
こちら側の土地内で設置されていることは、登記簿でも確認できました)

問題の新しいボイラーは、隣の家の壁につけられていて、
大型とはいえ、それ自体は、ぎりぎりですが、隣の家の敷地内です。
しかし、こちら側に熱が伝わらないようにつけている部品
(…なのかどうか、正確な役割は、わからないのですが…)は、
空中(地上1.5mほど)で、こちらの敷地内に入ってきています。

隣家ということもあり、問題にしたくなかったので、
設置された1月当初は、
 「たぶん、熱を遮断するような部品をつけているみたいだし…」
と、何もも言わずにいました。
  
しかし、その部品が熱の遮断を目的としているかどうかはわかりませんが、
まったく効果がなく、熱風が入ってきて、窓を開けることができない状態
になっています。しかも、夏になると、どうしても我慢できないほどの
暑さになりました。

そこで、隣家に、
  「熱風で困っているので、移動するなりの対処を行えないか?」
など相談に行ったのですが、逆に、
  「窓を開けなければいい」
  「移動しろというのであれば、工事費をすべて出せ」
などと、言われてしまって、困っております。

隣家で裁判沙汰にしたくないと思い、高さ20cm程度であったブロック塀が
こちらの敷地内のものであったので、それを高くして熱を防ごうと考えました。
すると、
  「するなら勝手にすればいい。だが、壁で熱の逃げ場がなくなって
   ボイラーが壊れたら、賠償請求する」
と、工事業者を伴って脅してきたのです。

色々と調べたところ、
   1.ボイラーは点検を目的として隣家・塀から60cm以上、離さなければならない。
   2.こちらの敷地に空中で侵入してきたものについては、直接撤去はできないが、
    撤去を請求して、場合によっては強制撤去が可能
   3.境界上の塀については、高さ2mまでなら、双方折半の上、設置可能
    (相手の承諾不要)。ただ、板、竹と定められていて、
    現代に合わないが、裁判でブロックなどでも認められている模様
   4.自分の敷地内の塀であれば自由に設置できる
といった状況が判りました。

しかし、
   1.熱がひどいことがわかったのは最近だが、設置されてから半年以上たつこと
   2.こちらでブロック塀を設置して、相手のボイラが壊れた際の賠償義務
などの判断で困っています。

息子に相談すると、
  「ボイラーが一部敷地を越えてきていること、熱がひどくて困っていることを
   記載した上で、対処を期日以内(1ヶ月程度)に実施するよう、
   公証役場で確定日付を押してもらって、内容証明郵便で相手に送りつけて、
   対処したら良い。こっちは悪くないので…」
と言っていますが、どうなのでしょうか?

わかりにくい説明で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。


□■アドバイス

私見ですが、息子さんの仰っている通りの対処方法で良いと思います。

あくまでも、ボイラーの所有者に撤去をお願いすることが重要で、
かつ、一定期間経過後も撤去されない場合は、
逆に損害賠償を請求することになるかと思います。

   ■参考条文(民法で関連があと思われるもの)

   (所有権の内容)
    第206条 所有者は、法令の制限内において、自由にその所有物の使用、収
         益及び処分をする権利を有する。
   (土地所有権の範囲)
    第207条 土地の所有権は、法令の制限内において、その土地の上下に及ぶ。
   (隣地の使用請求)
    第209条 土地の所有者は、境界又はその付近において障壁又は建物を築造
         し又は修繕するため必要な範囲内で、隣地の使用を請求すること
         ができる。ただし、隣人の承諾がなければ、その住家に立ち入る
         ことはできない。
       2 前項の場合において、隣人が損害を受けたときは、その償金を請
         求することができる。 
   (境界線付近の建築の制限)
    第234条 建物を築造するには、境界線から50センチメートル以上の距離を
         保たなければならない。
       2 前項の規定に違反して建築をしようとする者があるときは、隣地
         の所有者は、その建築を中止させ、又は変更させることができる。
         ただし、建築に着手した時から1年を経過し、又はその建物が完
         成した後は、損害賠償の請求のみをすることができる。
   (境界線付近の建築に関する慣習)
    第236条 前2条の規定と異なる慣習があるときは、その慣習に従う。

(高原開発・涌井さん)


■□相談者より

涌井様、丁寧なアドバイス、ありがとうございます。
早々にコメントをいただいていたのに、こちらからの回答が遅くなり、
申し訳ありません。コンピュータが壊れてしまったので、
息子に直してもらうのに時間がかかってしまいました。
参考にさせていただき、対応したいと思います。

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