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ガス管埋設時の承諾書について

相談内容 ガス管埋設時の承諾書について

兵庫・40代男性
12件の共同名義の私道に都市ガス管を埋設することを決めました
(私道は一筆で12人の共同名義です)。
ガス会社からの埋設承諾書に一軒づつ印鑑を押しましたが、
最後の最後で遠方に引越しされた方の名義が残っていて、
その方が承諾をしてくれません。
とは言え、実際は、引越しされた方の隣人が宅地を買っており、
ただ、私道の名義まで変更していませんでした
(不動産業者は、宅地の売買だけで、私道の名義変更については、
 何もしてくれなかったようです)。

ガス会社は、
  「全員の承諾がないと工事ができないので、諦めてください」
と言ってきました。しかし、私道は共同名義ですが、
この土地を宅地開発した不動産業者が、今から20年ほど前に、
「これからは皆さんで維持管理してください」
と、不動産会社の名義から書き換えをしてくれ、無償で譲渡してくれた道です。

その趣旨からしますと、現在、住んでいなくて道を使ってもいない人が
反対したからといって、ガス管埋設を諦めなければいけないのでしょうか?


□■アドバイス:1

私見ですが、ガス会社が全員の承諾が必要と言っているのは、
不要なトラブルは避けたいからでしょう。

とりあえず、まず最初に、その隣地を購入された方が、私道の権利も
売買金額に含まれていたと主張してみて、遠方の方の持っている持分の登記を
移転されることを要求してみることではないでしょうか?
不動産会社にも私道の所有権移転を行なかった責任があるといって
協力させることも可能かと思います。

今までの固定資産税を全員で負担したり、登記費用も按分したりすれば、そ
れほど揉める要素は無いと思うのですが…。

(高原開発・涌井さん)


■□相談者より

早速のアドバイスをありがとうございました。
昨日、隣地を購入された方の所へ相談に行ってきました。
「権利書を確認してみる」とおっしゃっておられました。
不動産会社にも協力を申し出てみようと思います。
ここの建売住宅もそこから買ったのですから、
相談に乗ってくれるであろうと思います。
住民の皆さんと協力して、粘り強く交渉して行きたいと思います。
ありがとうございました。


□■アドバイス:2

宅地の売買契約の際に、私道の共有持分の移転を失念したのでしょうね。
このような場合、本来、宅地とともに私道の共有持分も移転されるべきですから、
「私道共有持分は売買対象にしない」という明確な合意があったのでなければ、
売買契約に含まれていたものと理解するのが妥当でしょう。
したがって、契約の履行として持分の移転を請求することも考えられるでしょう。
また、私道の持分を移転しないことは、宅地物件の瑕疵(欠陥)でもありますから、
瑕疵担保責任という考えもあるでしょう。
さらに、仲介の宅建業者が関与していたのであれば、重要事項説明の説明不足でしょう。

また、共有私道への導管敷設が、共有者全員の同意が必要であるかどうかは、
大変に疑問です。ガス会社は、紛争防止、または民法共有の変更(全員同意)を
想定しているのでしょうが、妥当ではないと思います。
共有私道は、建築基準法上の道路でもあるでしょうから、
建築に不可欠な導管の敷設は、私道共有者は当然に受忍すべきものでしょう。
考え方によっては管理(過半数同意)でもあるでしょう。
また、共有者であることをもって導管敷設に反対することは、
権利の濫用とも考えられるでしょう。
ちなみに、下水道などは他人の土地であっても敷設が可能になっています。

(北杜宅建センター・萩原さん)

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