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カビによる床の張替え工事について

相談内容 カビによる床の張替え工事について

神奈川・女性・30代
住んでいるマンションはもともと分譲のもので、
我が家は個人のオーナーから2003年9月から借りているという状況です。
(夫婦、2歳7ヶ月の娘の3人暮らし)

2008年の年末にベランダに面した部屋の床(クッションフロア)の一部に
カビのような黒いシミを発見しました。すぐに不動産屋に連絡をし確認をしてもらいました。
窓からは少し離れており(30cmほど)、TVが設置されている付近です。
風通しは割りと良い部屋です。
不動産屋から依頼を受けた業者さんの見立てでは、
床下の問題かもしれないがはがして調査してみないとわからないとの事。
こちらで少し思い当たるとすれば、マンションの大規模修繕工事が
2008年の夏場に行われておりいつもの夏より若干風通しが悪かったくらいです。

2009年の年明け以降、時々進捗を確認していたのですが
「工事はかならず行いますが、オーナーさんとの話しあいが進んでいません」
と言うばかりでまったく進展がありません。
その後、カビの増殖も落ち着いたようだったし、
私たちも夫婦共に繁忙期でこちらからも催促をせずにおりました。
ですが、気づけは2010年になってしまいました。まるまる1年放置されています。

我が家には2歳7ヶ月になる娘を含め全員がアレルギー持ちなのでカビなどには敏感です。
さらに2月には第2子も産まれる予定なのでなおさら心配です。

修繕すると言っていながらまったく進まないこの話、
私たちとしてはいい加減にして欲しいので問い合わせをするのも最後にしたい気持ちでいます。
修繕工事が行われない場合、このまま根気良く待ち続けなくてはいけないのか、
「待つ」以外にこちらから打つ手はあるのかどうか・・・アドバイスをいただければと思います。

また、これまで費用については一切説明がありませんが、
こういった修繕に関してはオーナー負担で良いのでしょうか?
こちらとしては「全面張替え」と言っていた工事を1年以上も放置されているので
それ以降に発生した傷(同じ床面)などもオーナー負担と思っていますがそれで良いのでしょうか?

まとまりのない質問で恐縮ですがよろしくお願いいたします。


□■アドバイス:1

私見ですが、
重量鉄骨造の場合、窓の結露による水滴、
また、建物の柱付近は加湿器、室内での湯気、
特に室内で洗濯物を干す等により、結露が発生し易くなります。
この結露を良く拭き取らなかったり、ホコリが溜まり、
その水分を吸収すると、カビが発生します。

部屋全体の風通しは良くても、部屋の角等に湿気が溜まりますと、
カビは発生する場合も御座います。

特に密閉性の高い高気密住宅になる程、
結露やカビは発生しやすくなります。

程度にもよるでしょうが、
床の全面貼り替えは、一般的には行わないでしょう。
また、行ってもカビは再発するでしょう。

通常は、そのカビによって健康被害が出る事は余り無いと思いますが、
もし、健康上問題が有るようでしたら、24時間換気システムや
断熱対策を行ったマンションに転居された方が良いと思います。

(高原開発・涌井さん)


■□相談者より:1

先日はありがとうございました。
早速頂いたアドバイスを元に不動産屋に電話をしました。
すると・・・。
オーナーが不動産屋の手配した業者では納得がいかないため
オーナーが独自で業者を手配する事になりました。
後はオーナーが直接連絡をするという事になっているはずですが・・・
と不動産屋はこの件から手を引いたとも思える内容を言っていたそうです。
という事で頂いたアドバイスを活かす以前の問題でした・・・。
電話をした主人は
 「我が家は管理業務を行っている不動産屋に依頼をしているんだから、
 そちらからとりあえず返答を貰うべきのものだと思うが」
と伝え、改めて返事を貰うことになったようです。
先日、同じ不動産屋の物件に済んでいるという知人がおり
やはり対応に不満を持っているようでした。
上記の対応はよくあることなのでしょうか?


■□相談者より:2

アドバイスありがとうございました。
また、アドバイザー様からのアドバイスもありがとうございました。
これまでも、健康被害が無ければ今すぐに替えて欲しい
というものでもないので一般的に張替えをしないものであれば
それにしたがって工事を「しない」のか「する」のか・・・
その辺りをはっきりして欲しいと何度も言ってきています。
その上で、「工事はします」と言って1年経ってしまったんです・・・。
ご指摘のように、確かに感情的になっていた部分があります。
我が家もしばらく放置していた事もありますし
改めてどのような対応をしてくれるのか、きちんと話し合いたいと思います。
オーナーさんに直接問い合わせをしてみたら? という知人もいますが
それが得策なのかどうかがちょっと判断しかねるところではあります。
素人相手にとても細やかなアドバイスを下さり本当にありがとうございます。
自分達の事ですのできちんと向き合って解決していこうと思います。
本当にありがとうございました。


□■アドバイス:2

お節介かもしれませんが、
再度、簡単にご説明致します。
カビの胞子は空気中に沢山あります。季節変動は勿論ありますが、
特に天気の良い時に、窓を開けて換気を致しますと、
沢山入って来るようです。
浴室等にカビが発生し易いのはご存知かと思いますが、
その胞子が水分や栄養分によって増殖し、カビが発生する訳です。
室内の中で水分が溜まり易いのは、窓際とか鉄骨の近くです。
これは断熱の関係で対策が取りにくいからです。
また、部屋の角や家具の後ろはホコリと水分が溜まり易くなります。

室内の水分は、
1、観葉植物に与える水分
2、加湿器による水分
3、室内干しによる水分
4、浴室の水分
5、調理等による水分
6、住人の発する水分
等、様々有ります。
高気密・高断熱住宅の場合は、
これら全てに注意しないと、建物内に結露が発生する場合も御座います。
勿論、鉄骨造・鉄筋コンクリート造に於いても同様です。

高断熱にしたから結露しなくなるというのはのは、実際には至難の業です。
家の中で人が生活する限り、どうしても空気中の水分は発生します。
押入れの中、仏間の中とか、どうしても断熱の弱い場所に集中的に結露を起こします。
通常の24時間換気システム以外に、熱交換式換気扇を2倍に増設して、
結露を防ぐ対策を取ったケースも知っていますが、その費用は約200万円だったそうです。

恐らく、オーナーさんが不動産業者の指定した業者に難色を示したのは、
その原因と対策がはっきりしないからでしょう。
業者は床の張り替えのみで、カビの発生を抑えられるとは、当然考えない筈です。

今回の件については、オーナー、不動産業者、そして貴方も、
カビ発生についての知識不足が有る気が居致します。
オーナーや貴方はカビを発生出来ない工事を要望すると思いますが、
それは10年以上前のマンションですと、かなり厳しいかと思います。
やるとすれば、熱交換式24時間換気システムでしょうが、
コスト的に現実的では無いでしょうし、やっても100%抑えられる訳では御座いません。

オーナーや貴方に、床張り替えによってカビの発生を抑制できるのかと言われても、
当然業者は返答しかねるし確約はしないでしょう。
オーナーにしてみれば、それでは工事を行う意味は無いということになるかと思います。
貴方にしても、床を貼り替えても再発すれば、再度クレームを出すだけでしょう。
この辺りの、明確な対策が取れない事が対応の鈍さに繋がっているのだと思いますし、
またはっきり説明できない不動産業者の力量不足も感じます。

カビの発生を全く無くす事は不可能ですが、発生をさせ難くする事は可能です。
1、室内に観葉植物等は置かない。
2、室内干しは行わない。
3、加湿器は使わない。
4、お風呂のお湯は入浴後必ず抜く。
5、窓の結露はもこまめに拭き取る。
6、鍋物・すき焼き・焼肉等は室内では行わない。
6、その他水分を極力蒸発させない。
7、定期的に部屋の角や、家具の後ろ側も掃除する。
これらの対策が住みよい環境かどうかは疑問では有りますが、
少なくともカビの発生はかなり抑えられる筈です。

(高原開発・涌井さん)

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